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スタートから先行する小島を捉え
逆転で第1ヒートを制した成田 亮
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第2ヒート、小島、成田とのバトルを
制し逆転勝利を飾った熱田孝高
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全日本モトクロス選手権第2戦は、三重との県境に近い奈良の山間部、山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。全体がサンド質でハイスピードかつテクニカルなレイアウトが特徴のコース。大会期間中は、土曜日が曇り後雨、決勝の日曜日は晴れのち曇りで、軟質路面に多数のギャップやワダチが刻まれる荒れたコンディションの中でレースが行われた。
名古屋を中心とした中部圏と近畿エリアの両方からアクセスしやすい同会場には、公式発表で14,574人の観客が詰めかけた。
IA1第1ヒート、ホールショットを決めたのは小島庸平。その背後に成田 亮が付け北居良樹、出原 忍、大河原功次、加賀真一、勝谷武史、釘村太一、増田一将、熱田孝高がこれに続いて1周目のコントロールラインを通過。序盤は小島が成田を従えての力走を見せるが、様子を伺いながらタイミングを図っていた成田が勝負をしかけ小島をパスすると、成田は一気に小島を突き放しにかかりその差を広げる。後方では、オープニングラップ7番手で戻ってきた勝谷が激しくクラッシュしレースを離脱。一方、1周目3番手の好位置で戻ってきた北居はレース終盤まで3番手をキープし健闘を見せるが、後半ようやくペースが上がった熱田が先行するライダーを次々にパスし、北居を抜いて3番手に浮上。結局レースは、後半リードを広げた成田が逃げ切って今季2勝目をマーク。開幕戦でいきなり表彰台に立った小島は自己ベストを更新する2位でフィニッシュ。熱田が北居の初表彰台獲得を阻止し3位でフィニッシュした。
IA1第2ヒート。サイティングラップの前にマシントラブルが発覚した小島が、エンジン押しがけスタートでようやくコースイン。遅れてグリッドに付いた小島はややアウト寄りの不利なポジションからのスタートを強いられるが、そこから鮮やかなホールショットを決めた小島を先頭に、熱田、濱龍一郎、小川裕紀、成田の順に1週目のコントロールラインを通過する。前半は熱田が小島をマークしプレッシャーをかける展開だったが、成田が濱をパスし3番手に浮上すると、それを察知した熱田もペースを上げて小島をパス。後半ペースが落ちた小島を捉えた成田は、追い上げの勢いで熱田を抜いてトップを奪うが、そこから反撃に出た熱田は成田を執拗にマークすると、ラストラップに勝負所のフフープスでしかけ成田をパス。鮮やかな逆転で熱田が優勝。成田が2位。最後まで力走を続けた小島は3位で今季3度目の表彰台を獲得した。
「ヒート1は(成田)アキラに負けて悔しかった。でもヒート2は面白いレースを見せることができたと思う。シーズンはまだまだ続くので、これからもお客さんを熱くするレースで全日本を盛り上げたい。」と熱田。一方の成田は「次は1−1で勝つ。」とライバル心を燃やしていた。
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