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写真&レポート

MOTO1オールスターズ 第4戦 スポーツランドSUGO(宮城)
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コース全体が見渡せ、初心者も楽しめるSUGOラウンド。
 8月19日、第4戦Sugoラウンドが菅生サーキットで開催された。
 ここSugoラウンドはコンパクト&フラットなコースで、コース全体が見渡せレースの展開がわかりやすいのが特徴。レースの一部しか見ることが出来ないということがなく楽しみやすい。またこのサーキットは多種多様なコースレイアウトを創り出すことが可能で、毎戦違うレース展開を見ることが出来る。コレは見る側にとっては意外と楽しい。昨年はコースの40%ほどがダートで、そこに梅雨の雨が加わり、コース全面が泥沼化し速度の低い迫力に欠けるレースとなった。今年は高速セクションと、極低速コーナーセクションに大きく2つに分かれたメリハリのあるコースデザインとなった。まず、ほぼ正方形の外周3/4を一周するようにグルリと周り(ここが高速セクション。スピードの乗ったまま入る1コーナー2コーナーは、モタードならではのダイナミックなライディングを間近で楽しめる。外周一巡りの最後にあたる3コーナーは5速からの高速スライドで進入する。)その後インフィールドに入り、小さなコーナーが連続するセクションがありメインストレートにつながる。今年はこのインフィールドエリアにダートセクションが設定。昨年とはうってかわって、長さも短くジャンプも小さいダートセクションとなった。先の高速セクションでは、暴れ馬を乗りこなすようにマシンの上で身体を大きく動かしながらのモタードならではのダイナミックなライディングが見ることが出来る。が、モタードのもう一つの魅力であるダートにおけるジャンプ等の激しいライディングやバトルを見ることが出来なかったのは残念だ。



決勝以上の面白さ、moto1クラスのタイムアタック予選。


 今回、moto1クラスのタイムアタックは見応えがあった。
 moto1A組は47秒台の争いとなり、結局#2佐合(浜松エスカルゴ)がダントツの47秒316を出して終了(A組は#1松本、#3熱田、#13大楽ら他)。そしてB組。次第にペースが上がり47秒台後半がなんとか出始める。タイムが一時頭打ちとなったそんな中、#4増田(チームレアルエキップ ヤマハ)が突然46秒822を叩き出す。まさかの46秒台。関係者、会場は騒然となる。#4増田はそれに満足したのかピットに一度入り他選手の様子を見るという状態。
 しかしそのままでは終わらない。会場がその46秒台のタイムに驚いている中、RM-Zに乗る#6森田(SRF SPORT&Hiside Junkies)がなんと増田を0.2秒上まわるタイムを叩き出す。46秒台の#4増田のタイムを上回るのはもう無理であろうと思われた中でのこのタイム。会場は俄然盛り上がる。A組トップの#2佐合のタイムとはすでに1秒近く速いタイムだ。(1秒という差は、距離に換算してみると何十メートルもの差になる。ましてラップタイム50秒以下という中でのこの差は大きい)
 #4増田もこのままでは終わらせない。JAWSという異名は伊達ではない。なんとその次のラップでそれを0.1秒上回るタイムを叩き出す。そして残り時間あと1分。これでPolePositionは#4増田かと思われた。事実この日の増田のライディングはいつも以上にダイナミックで、もはやアクロバティックと言ったほうがいい程であった。「なにしろジョーズは昨日の土曜からタイム出てたからな、、」「もうイッキ(森田はサーキットでこう呼ばれる)もコレを超えるのは無理だろう」という声が聞こえてくる。
 が、#6森田はラスト周回でまたその増田を上回るタイムを叩き出す。なんとA組のトップタイムをほぼ1秒上回る、46秒436。そして時間切れとともにこのショーは打ち切られ、PPは#6は森田のものとなる。#6森田はRd2につづく今期2度目のPP獲得となった。

予選結果(決勝グリッド順)

moto1クラス
PP
46秒436
#6
森田
SRF SPORT& Highside Junkies
2
#2
佐合
浜松エスカルゴ
3
#4
増田
チームレアルエキップ ヤマハ
4
#13
大楽
TeamーFLEX
5
#54
星野
Team CRF Legare
6
#3
熱田
Team CRF RacingWorld
*#1松本はタイムが上がらず3列目中央の8番グリッドとなる。

moto2クラス
PP
47秒274
#5
佐々木
DIABLO
2
#13
谷田部
チームフィンガーオート
3
#76
浜田
ファントムレーシング&PHN
4
#74
長谷川
TeamCRF Legare
5
#75
鈴木
LongRider 馬力屋
6
#57
ホルモン幸楽 ナオトR
*現在ポイントトップの#8水庫は9番グリッド。この小さなコースにあわせマシンをCRF150にするという作戦に出るが、高速セクションでタイムがのびない。結局いつもの250で行くもののタイムがのびないまま予選を終える。

moto1アンリミテッドクラス
PP
 
#69
和泉
Team Xmoto
2
#7
小林
Te'sクラブ
3
#58
河合
チームレアルエキップ



moto1クラス決勝。今期調子のいい#6森田、4速RM-Zに勝利を与えられるか。

 いよいよ決勝。ホールショットを決めたのはRM-Zに乗る#6森田。2番手にはきっちりと#2佐合がつける。3番手はKTMの#13大楽(Team FLEX)、続いて#4増田、#54星野(Team CRF Legare)、#1松本(CPsports × moto禅)。
 1ラップ目から#6森田は圧倒的速さで#2佐合をひき離してゆく。ラップを重ねる毎にその差は広がる。そして5ラップ目、ついに#2佐合が動く。一気に#6森田に近づく、がこの日の#6森田にはさすがの#2佐合もかなわない。一瞬近づいたものの#6森田のテールを捕まえるまではいかない。その後次第に#2佐合は離され、その差はラップを重ねる毎に開いていくこととなる。この日の#6森田は圧倒的な速さを見せつけた。ひとり全く違うスピードで走っているかの様に見えた。#6森田は2位と大差をつけそのままフィニッシュ。#6森田今期初勝利。2位は#2佐合、3位には予選ですばらしいタイムの出し合いで争った#4増田が。#1の昨年のチャンピオン松本は結局5位に終わる。
 レース直後のインタビューで森田は「やはりレース中、あの広島でのことが脳裏をよぎりました(詳しくはHiroshimaラウンドのレポートを)。でも7〜8ラップ頃からその不安も消えていきました。大丈夫行ける!って。このコースは地元なんですが、実は得意ではないんです。小さなコーナーが続く切り返しの多いのは苦手、どっちかと言うと茂木や広島のようなコースのほうが得意なんです。なので本当にうれしい。スタッフのみんなも今まで本当に頑張ってくれたので、そういう意味でも本当にうれしいです!」と満面の笑みで答えてくれた。
 一方#2佐合は「一瞬、森田君に近づけたんですがダメでした。今日の森田君は速かった、し安定していた。全くぶれがないかんじでした、、。今、自分はモチベーションが保てない。という感じです。なんとかしてモチベーションを上げていかないといけないですね。」と悔しそうに話していた。

 

今期初勝利の#6森田(SRF SPORT&HighSide Junkies)。予選、決勝と圧倒的な走りを見せてくれた。#6森田は第1戦、第2戦といい走りをしていたが、なかなか結果につながらなった。この勝利をきっかけにチャンピオン争いに名乗りをあげるか。
モチベーションが保てず自分の走りができない、と言いつつも確実に2位を得た#2佐合(浜松エスカルゴ)。舞うようにマシンをコントロールする#2佐合の走りは、この切り返しの多いSUGOでも健在。いつ見ても美しい。次戦Suzukaラウンドは昨年全クラス制覇したコース。今度こそ。
#4増田(チームレアルエキップ ヤマハ)のダイナミックなライディング。タイムアタック予選では#6森田とすばらしい争いをみせてくれた。レースの結果は3位。
表彰台真ん中に立つ#6森田。本当にうれしそうだ。
   
   



moto2クラスは#5佐々木(DIABLO)2連勝!

 PPスタートの#5佐々木(DIABLO)は、2番グリッドにつける最大のライバルのひとり#13谷田部(チームフィンガーオート)にかぶせるようにインに寄りホールショット。かぶせられた#13谷田部がアクセルを閉じた瞬間、4番グリッドからの#74長谷川(Team CRF Legare)が抜き去り2番手に。行き場のなくなった#13谷田部はしかたなく下がり4番手。#13谷田部はそこからの追い上げとなってしまう。トップの#5佐々木は2番手#74長谷川を引き離しにかかり、その差はあっという間に大きくなっっていく。なんとか#13谷田部は#74長谷川を抜き2番手に上がり#5佐々木の追撃に入る。が時はすでに遅く、佐々木を1秒近く上回るラップタイムでの追い上げも届かずそのままフィニッシュ。#5佐々木はうれしい2連勝。2位には#13谷田部、3位はmoto1クラスからコンバートし、スポット参戦の#74長谷川が入る。ポイントリーダーの#8水庫(Team CRF Legae)は13位という残念な結果に終わる。
公道仕様そのままのBMW G650Xmoto + #69和泉の勝利。
 なんと、勝ってしまった。公道仕様のままのBMW G650 Xmotoで。そのBMW Xmotoに乗る#69和泉はホールショットこそのがしてしまったものの、3コーナーのブレーキングで#7小林(Te'sクラブ)を抜き去ると、そのまま一度もトップを譲ることなくゴール。ダートではさすがにモトクロッサーベースマシンのハスクに乗る#7小林に近づかれるものの、あわてることなく走りきった。これで#7小林の連勝記録は3で止まることとなった。
 「このマシンは日頃ナンバーがついていて本当にツーリングなどにも使用しているんです。とても乗りやすい。正確にはコントロールしやすい。だから思い切ってアクセルを開けられる。その結果が今日の勝利につながったと思います」と、表彰でのインタビューに答えていた。#69和泉は昨年第5戦Motegi以来の勝利となった。

 

#5佐々木(DIABLO)はこれで2連勝。速さにうまさが加わった。
今回も、土曜日の練習はほとんどできないまま日曜のレース当日に臨んだ。が、この結果。全く凄いとしか言いようがない。
満足そうな笑顔の#5佐々木。今回の勝利でmoto2クラス ポイントランキングはトップに立った。



公道仕様そのままのBMW G650Xmoto + #69和泉の勝利。

 なんと、勝ってしまった。公道仕様のままのBMW G650 Xmotoで。そのBMW Xmotoに乗る#69和泉はホールショットこそのがしてしまったものの、3コーナーのブレーキングで#7小林(Te'sクラブ)を抜き去ると、そのまま一度もトップを譲ることなくゴール。ダートではさすがにモトクロッサーベースマシンのハスクに乗る#7小林に近づかれるものの、あわてることなく走りきった。これで#7小林の連勝記録は3で止まることとなった。
 「このマシンは日頃ナンバーがついていて本当にツーリングなどにも使用しているんです。とても乗りやすい。正確にはコントロールしやすい。だから思い切ってアクセルを開けられる。その結果が今日の勝利につながったと思います」と、表彰でのインタビューに答えていた。#69和泉は昨年第5戦Motegi以来の勝利となった。

#7小林(Te'sクラブ)4連勝ならず。最終ラップのダートセクションからジャンプの後のコーナーでフロントタイヤを#69和泉のインに入れるものの、並ぶことはできなかった。悔しい2位。
スポット参戦ながら1勝をあげた#69和泉。約1年ぶりの表彰台中央だ。
公道仕様のBMW G650 Xmotoで本当に勝ってしまった#69和泉。全く危なげないレース運びだった。知らずに見ていたら、全くのレーサーマシンと思わせる速さであった。


最後に・・・

 今回のレースで、モタードレースはコンパクトなサーキットでも魅力あるレースを楽しめる可能性があることがわかった。普通小さなサーキットと言うと規模が小さくつまらない様に思われるかもしれないが、モタードレースの場合はあてはまらないようだ。
 このスーパーモタードレースはもともと100キロ前後の低い速度でも充分迫力があり見ていて面白い。つまりこのようなスピードの乗らないコンパクトなサーキットでも魅力的ということだ。同時にこのようにコンパクトな場合、そのすべての走りを近くから見ることが出来る(これは意外と重要な魅力だ)。またそのコンパクトであるがためコースサイドからでも全体が見渡せ、レースの展開がわかりやすく初心者でも楽しめる。
 このようなことからコンパクトなサーキット(つまり、もっと言うなら狭い場所)でも、魅せることの出来るエンターテイメントとしてのレースが可能であり、人気低迷のモータースポーツにおいての起爆剤になれると考えられる。実に日本の事情にあったモータースポーツと言えるのではないだろうか。スーパーモタードレースのMOTO1は、今、創成期である。まだまだ完成形ではなくもっと進化しなければいけない。その進化のひとつの可能性を見ることができたように感じた。


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