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写真&レポート

MOTO1オールスターズ 第3戦 福島
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 梅雨の真っ最中の7月1日、第3戦FukushimaラウンドがEBISUサーキットで開催された。当日は雨の心配もなくすばらしいコンディションでのレースとなった。
 このEBISUサーキットはシケインを含むロングストレート、落差の大きいジャンプセクション等、見所の多いのコースデザインが特徴だ。今回はエキスパンダメタル製(FMXのランプに使うアレだ)の路面を持つ仮設ジャンプをターマックセクションに配置し、アスファルト着地のジャンプセクションを設けた。大落差のダートセクションの後に続く、ここの進入はパッシングポイントとなった。もう一カ所、今回のコースには特徴がある。それはホームストレート後のシケインコーナー先の右ヘアピンコーナーだ。下りながらのヘアピンになるのだが、なんとショートカットが許されている。ヘアピンをショートカットする場合、段差もあり、また路面がコンクリート状のためここでの向き変えはできない。つまり事前に向きを変えてから段差をなめるように通過することになる。ショートカットしない場合は、きれいな路面状を(段差がなく、アスファルト路面と言う意味で)速度を保ったままヘアピンを曲がることになる。つまり、(1)ショートカットの場合:向き変えを早めに行い近道をするが、速度は落とさざるを得ない。(2)本来のコースどりに近いライン取りの場合:速度は落とさないが多少遠回りとなる。一見(1)のほうが速そうに思えるのだが、この先がロングストレートのこともり、ロード系の上手いライダーが走ると(2)の方が結構速かったりする。なかなか面白いコースデザインになっていた。ここもパッシングポイントになっていた。今後スーパーモタードレースではコースデザインが重要な位置をしめてくることになるだろう。今までにない走りが出来るマシンがあり、可能にするライダーのテクニックもある。このコースデザインひとつで、おもしろいレースにもなり、またつまらないレースにもなる。(場合によっては危険なレースにもなる)入場料をとって見せるという意味では、レースもプロ野球同様にエンターテイメントである。ならば観客が「すごい!」「かっこいい!」と感動することができないレースは失格と言える。その観客の感動のためにメーカーやSHOPはスポンサードしレースを支えるのだから。
 モタードレースではコースデザインはレースというエンターテイメント(商品とも言える)の重要な部分をしめてきている。それはMOTO1の観客動員数にも影響を与え、当然その未来に影響を与えるることになるはずだからだ。ただしコースデザインがライダーのためにだけあるようではおしまいだと思う。スポンサーがなくてはレースが成立しないというこのスポーツの特性から、あくまでも観るもののためになければいけないのではないか。


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 前置きが長くなったが本題のレースレポート、まずはmoto1クラス。
 昨年のチャンピオン#1松本(CPsports X moto禅)は第1戦1位、2戦3位。#2佐合(浜松エスカルゴ)が5位、1位。#4増田(レアルエキッップ ヤマハ)も第2戦で2位に入り、#6森田(SRF SPORT&HighsideJunkies)は結果こそ出ていないが第1戦では抜群のタイムを出し、お台場のSpecialStageでは1位、第2戦でも中盤トップに立つという、絶好調でありいつ勝ってもおかしくないという状況。また、#54星野(TeamCRF
Legare)、#13大楽(Team FLEX)らの若手も上位に食い込み成長甚だしい。この第3戦の結果で、この混戦の今後の方向が見えてくるという重要なレースだ。
 そんな中、予選からひとり1分10秒台を出してきたのは#2佐合。確実にPPをゲット。#54星野も調子がいい。タイムアタックでは佐合に次いで2番手のタイムを出す。タイムもよいがそれ以上に走りがスムーズになり美しい。その#54星野、決勝グリッドは3番手。もう一人の若手#13大楽は外車KTMを操りダイナミックな走りを見せ、4番グリッドに。現在ポイントトップの#1松本はタイムが出ず苦戦したものの、タイムアタック予選後のスーパーヒートで(タイムアタック予選のトップ6名のみでヒートを行いその結果が決勝グリッドとなる)レース展開ならば負けないと若手の2人をしりぞけ2番グリッドを得る。5番手は#6森田、6番手はRR出身の中島(TEAM OUTEX & WAT)が入る。
 ホールショットを決めたのは#2佐合。2番手につけたのはスタートの上手い#54星野、#1松本は3番手で1コーナーシケインをぬける。裏ストレートを戻ってきた時には1列となり、トップは#2佐合、#54星野、#1松本、#13大楽、#6森田、#4増田の順に。
 しだいに#2佐合は#54星野ら2番手以降を離していく。3周目にはその差が1,8秒にまで広がる。そんな中、スタートに失敗し3番手を走っていた#1松本が、#54星野を先ほどのショートカットコーナーでぬき2番手にあがる。そしてここから#2佐合と#1松本の見応えのある一騎打ちのレースが始まった。
 #1松本は派手なスライドで1周ごとに#2佐合との差を縮めていく。逃げる佐合は、一見ツーリングのように流しているかようにも見える優雅なライディングだ。このライディングの違いは1コーナーシケインの進入ではっきりする。#2佐合はハングオンの態勢でスムーズに進入。一方#1松本はスリップダウンするかのような深いバンク角のスライドで入る。その#1松本はカミソリのような走りで10秒台前半に入るタイムを叩き出し佐合に近づく、と、次の周回にはそのアナウンスが聞こえているかのように#2佐合もその上をいくタイムを出す。しかしその差はじわじわとなくなっていく。ついに10ラップ目#2佐合の後方に#1松本がピタリとつく。そして残り2ラップとなったところで、やはり#1松本はそのショートカットコーナーでしかけた。ふたりのラインはクロスし、その先の登りのストレート立ち上がりで#1松本は#2佐合を抜く。ついに#1松本がトップに立つ。しかし#2佐合もその後に貼りつく。#2佐合はここからも強い。前回のHiroshimaラウンドでも終盤#6森田にトップをとられるが、プレッシャーをかけつづけ#6森田の自滅を引き起こしている。しかし今回残りの周回はもう1ラップしかない。そして最終ラップ、大落差のジャンプ立ち上がりで#1松本のテールが大きく流れる。#2佐合はそのミスをみのがさず、その先のスチール製ジャンプに入る右コーナーでインにつき横にならびかけた。やはり佐合だ。と思った直後、メッシュのエキスパンダメタル上でスリップダウン。佐合のマシンが大きく弾み松本のシュラウドにあたる、、、。両者転倒か!?と思われたが#1松本は振られながらもそのわきをすり抜ける。ここで勝負はついた。そのまま#1松本は最終コーナーを立ち上がりチェッカー。2位には#13大楽。3位には#54星野が入る。4位は#6森田、そして驚いたことに#2佐合は5位に滑り込む。転倒するも、すぐにマシンを持ち上げるように起こし素早い再スタートをきっていたのだ。6位には今回も#82峯ア(TEAM motoバトル)が入った。
 #1松本はこれで今期2勝目をあげ、一歩抜きでた形となった。去年の佐合と松本の関係とは真逆である。しかし今年は若手の成長が大きい。1戦ごとに#13大楽、#54星野が上位に食いこんできており、この若手ふたりがチャンピオン争いに絡んでくることは間違いないだろう。

#1松本(CPsports × moto禅)切れるようにシャープなスライドのコーナリングを見せる。スライド中にバンク角が徐々に深くなるのが特徴だ。少ない予算の小さなチーム態勢でもここまでやれることを証明してみせた。今期2勝目
#2佐合(浜松エスカルゴ)レースの結果的には#1松本に負けたがその走りはすばらしかった。2位に甘んじることを嫌いトップを最後まで狙うその走りは、見た者の心に感動を残したはずだ。
#13大楽竜也(TeamFLEX)毎回鹿児島からの遠距離参戦。今回は1600キロ強の遠征となった。遠距離移動は思いのほか大変なのだ。そしてこの結果。MOTO1もすばらしい若手が育ってきている。
#54星野(Team CRF Lgare)moto1クラスに上がった今年は安定した結果を出している。ライディングも昨年のアグレッシブなスタイルから、スムーズで美しいものへと変わってきた。
#1松本、#2佐合。この二人が今回のmoto1クラスのレースをつくった。すばらしい戦いに拍手。
 


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 moto2クラス。PPは#5佐々木(TEAM DIABLO)。2番グリッドには#9金児(チームレアルエキップ)、3番は#33山下(チームレアルエキップ)、前回優勝の#13谷田部(チームフィンガーオート)は4番グリッド、初戦優勝の#8水庫(Team CRF Legare)は5番グリッドからのスタートとなった。
 ホールショットは今回絶好調の#5佐々木がとる。続いて#9金児、#13谷田部、#33山下、#8水庫、#91多川と続く。その後、決勝に強い#13谷田部が徐々に順位をあげ、ついに4ラップ目にトップに立つ。その速さはタイムアタックでは発揮されないが、なぜか決勝では圧倒的に速い。が、5ラップ目、ホームストレート後のシケインでフロントからスリップダウン。再度#5佐々木がトップに。その後はトップグループは佐々木を含む#9金児、#8水庫、#33山下の順で形成されその後を引き離していく。その順位のままレースはラップを重ね、このまま終わるのかと思われたラスト2ラップでレースが動く。#8水庫が#9金児を抜き2位に上がる。そして最終ラップの最終コーナーに続くシケイン入り口で400ccのトルクをいかし#33山下が#9金児をかわす。
 そしてチェッカー。#5佐々木が嬉しい初勝利。2位には#8水庫、3位は#33山下がすべりこむ。終盤まで2位を走った#9金児は残念ながら4位。5位は呉(ホルモン幸楽ナオトR)、6位鈴木(LongRiderRACING with 馬力ヤ)が入る。
moto2クラスも最終ラップまで目のはなせないすばらしいレースとなった。

 

#5佐々木(TEAM DIABLO)今期初勝利。毎戦、勝てそうで勝てなかった#5佐々木、ようやく実力を発揮。
#13谷田部(チームフィンガーオート)トップを走りながらも惜しくも転倒。
#9金児(チームレアルエキップ)終盤まで2位を走った。金児はMOTO1育ちの若手ライダーのひとり。今後が期待だ。
#8水庫(TeamCRFLegare)第1戦優勝、2戦は3位、そして今回2位、と確実に入賞を果たしポイントを重ねている水庫(みずくら)。
 


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 今回moto1アンリミテッドクラスはエントリー台数が少ないものの、参加マシンの方は面白い。#28千葉はHonda XR650(陸奥組&ホルモン幸楽&安倶楽や)、#69和泉はBMW G650X(Team X moto)。というモトクロス用レーサーマシン以外のエントリーがあった。なかでも、#69和泉の乗るBMW G650Xはナンバー付きのノーマル車両である。ナンバー付きであるから当然排気システムもノーマルである。#69和泉はノーマルのBMWを上手く走らせ、#7小林(Te'sクラブ)のHasqSM510Rとそれほどの差をつけず決勝は2番グリッドを得る。
 レースは#7小林が終始トップを走りそのままゴール。2位にはXR650の#28千葉が入った。
 すばらしかったのは、moto1予選落ちでこのクラスを走ったチーム宇都宮FireWorksの#42坂牧だ。(moto1クラス予選落ちの救済措置として、アンリミ混走をライダー間から提案し実践した)終始トップを走る#7小林を追い回したのだ。#42坂巻は昨年エリア戦から勝ち上がり、今年オールスターに参戦を始めたライダーだ。予選でタイムを出すもののトラブルで決勝に出ることができなかったのだが、ここでその実力を見せつけた。次戦ではmoto1クラスで快走を見せてくれることだろう。
 さて、次戦は8月19日の菅生ラウンドだ。この菅生サーキットは昨年過酷なダートセクションを用意し、日本のモタード史上に残るダートレースを見せた。さて今年はいったいどんなコースデザインをしてくるのだろう。

 

#7小林(Te'sクラブ)今回も危なげない走りで今期3連勝。走りもすばらしいがマシンも美しい。
#28千葉(陸奥組&ホルモン幸楽&安倶楽や)XR650でエントリー。モトクロッサーマシンがメインな中、ビッグシングルエンジンのオフロードバイクという新たな方向性を見せた。
 
 

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