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第1ヒートで3連勝を達成したものの
ヒート2は転倒リタイアとなった増田

01年のチャンピオン獲得以来苦戦が
続いたが、3年ぶり優勝を飾った高濱

国際A級250cc

 毎シーズン春と秋の2大会を開催するSUGO。通年春の大会は6月に行われてきたが、今年は5月27〜28日にモトクロス世界選手権が開催されるため4月に時期を早め第2戦として開催されることになった。
彼方に望む蔵王山麓には雪が残り、桜がようやく開花しはじめたばかりのSUGOはまだ肌寒さが残ったが、大会期間中は土日とも昼に一時雲が広がったものの天候にも概ね恵まれ、土日で12,200人の観客がいつもより早いレースを楽しんだ。

 IA1第1ヒートは釘村太一がホールショット。直後に中村友則が釘村をパス。その中村を今度は増田一将がパスしトップに浮上、中村は転倒でポジションを下げる。スタート直後の混戦を抜け出た増田を先頭に、辻健二郎、大河原功次、小池田猛、釘村太一の順で1周目のコントロールラインを通過。開幕戦パーフェクト優勝の勢いを駆って快走する増田は、チームメイト辻との差を徐々に広げながら、後半は独走態勢に。辻は単独2番手を走行。後方では、大河原と小池田が3位争いを展開しながら辻に接近。大河原とのバトルを制して2番手の辻もパスした小池田だが、直後小池田はフープスで転倒しポジションを下げる。これで辻が単独2番手となり、余裕のチェッカーを受けた増田に続き2位でフィニッシュ。小池田の転倒でポジションを繰り上げた釘村が3位表彰台を獲得。1周目10番手で戻ってきた高濱龍一朗が、4位までポジションを上げてフィニッシュした。

 続く第2ヒート。釘村のホールショットでレースはスタートするが、1周目のコース中盤で中村友則が転倒し、増田がそこに追突するマルチクラッシュが発生。このアクシデントで転倒した増田は強い脳震盪を起こし救護が必要となったため、レースは2周目に赤旗中断が提示される。
 30分ほどのインターバルを置いての再スタートは、またも釘村太一がホールショット。オープニングラップをトップで戻ってきた釘村の背後には、高濱、大河原、出原 忍、田中教世がつける。2周目、高濱が釘村をパスしトップに浮上。釘村もこれを追うが、高濱のペースが早く徐々に差は広がる。レース後半、高濱独走の後方では、釘村、小池田、出原、大河原、小島らが2、3位争いを展開。ヤマハ同士のバトルは小池田が抜け出し、終盤高濱に詰め寄るが、高濱が逃げきって優勝。小池田は2位、出原が3位でフィニッシュした。


 

福留を挟んで2位深谷と3位の釘村。
九州出身の3人が表彰台を独占した

今シーズン初のパーフェクト優勝で
今季早くも3勝目をマークした福留

国際A級125cc

 第1ヒート、ホールショットを決めたのは福留善秀。溝口哲也、芹沢直樹、釘村 忠がこれを追って1周目のコントロールラインを通過。2周目、溝口が福留にチャージし3周目に一旦は溝口が前に出るが、福留も再び抜き返し両者はサイドバイサイドのトップ争いを展開する。ここに深谷、小島庸平、芹沢、釘村 忠が加わり6台トップ争いへと発展。福留、溝口、深谷と目まぐるしくトップが入れ代わるレースは後半、溝口と小島が接触し後退。最後は福留が深谷、釘村を従えトップでフィニッシュ。2位が深谷、3位は釘村で九州出身の3人が表彰台を独占した。

 第2ヒート、スタートでホールショットを決めたのは溝口。福留がすぐに2番手に浮上し、溝口、福留、釘村、加藤吏一、須田 純、深田卓哉、小島の順で1周目のコントロールラインを通過。溝口のリードに福留が食らいつき、上位2台は後続を引き離してのトップ争いを展開する。溝口、福留のマッチレースは、福留がラストラップのフィニッシュ手前で強引に溝口のインに割り込み逆転。溝口もすかさず応戦するが、ラストスパートをかけた福留が逃げきってパーフェクト優勝を達成。2位溝口。1周目5番手から追い上げた小島が3位でフィニッシュした。
 
  

 

自身初のパーフェクト。IB2に続き
IB Openクラスでも優勝を飾った斉木

国際B級オープン      
 ホールショットを奪った片倉久斗が1周目からトップを快走。太田幸仁、太田 満、前田祐希、矢山翔太らを従えて前半をリード。2周目、前田が先行する2台を抜いて2番手に浮上。片倉は6周目までトップをキープするが、7周目にフィニッシュジャンプ過ぎた左コーナーで転倒し大きくポジションを落してしまう。
 片倉の転倒でトップに浮上した前田は終盤までトップをキープするが、スタートで出遅れ、ほぼ最後尾から追い上げてきた斉木達也がラスト2周でついにトップに追いつくと一気に前田をパス。斉木は追い上げてきた勢いのまま逃げきって逆転優勝。
 「スタートを失敗して絶対に無理だと思ったが、間に合ってよかった。」という斉木がIB2に続きパーフェクト優勝を飾った。2位前田。太田 満が3位でフィニッシュした。



 

 

ライバルを引き離す独走で、
嬉しい初優勝を飾った斉木

国際B級125cc      
 前田祐希が好スタート、米沢 兄がこれに続き、1周目一時米沢が前にでるが、オープニングラップは、前田、米沢、津山静雄、矢野和都、斉木達也の順。3周目、2番手に浮上してきた斉木が前田を捉え、フープスで並びかけると一気にしかけトップに浮上。なおもペースを緩めない斉木は後半完全な独走態勢を築き、2番手の前田も単独走行。3番手には黒澤良太が上がって来るが、斉木、前田とは大きな差が開いており、そのまま逃げきった斉木が優勝。2位前田。黒澤が3位。「予選からタイムが出ていたので、スタートさえ決まれば絶対に勝てると思っていた。次の関東も頑張ります。」と斉木。「後半疲れてしまってペースを上げられなかったのが悔しい。次は優勝を狙いたい。」と前田。


 

 

スタートから圧倒的なスピードで
5年ぶりの優勝を飾った沖幸子

レディース
  
 森居沙也実がホールショットを奪うが、すぐに沖幸子が森居をパスしトップに浮上。沖、森居に続き萩原真理子が3番手で1周目のコントロールラインを通過するが、萩原は直後に単独転倒を喫しポジションを下げてしまう。
 レース中盤に転倒して森居に抜かれたものの、すぐに抜き返して最後は独走態勢のままフィニッシュ。5年ぶりとなる優勝を飾った。森居が2位、1周目4番手で戻ってきた奥野歩希が、萩原の転倒でポジションが繰り上がり3位、萩原は4位でフィニッシュした。
 チャンピオン鈴木沙耶は、スタート直後の3コーナーでマルチクラッシュに巻き込まれ、遅れて再スタートしたあともミスを重ね27位に終わっている。

 
 


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